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緊急に資金が必要な方は「契約者貸付制度」の検討を!

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新型コロナウイルス感染症は、人々の健康だけではなく、世界経済にも猛威を振るっています。日本も例外ではなく、日本経済も深刻なダメージを受けています。日本政府による低金利または実質無利子の緊急経済対策が行われていますが、中小企業者に経済対策が行き届くまである程度の期間が必要になるでしょう。

融資が実行されるまでの期間の資金繰りについて、不安を抱えている事業者の方も少なくないのではないでしょうか。一時的に資金繰りが困難になる場合は、生命保険の「契約者貸付制度」に申し込むことで資金を工面することができます。また、現在、保険協会の指示により各保険会社が新型コロナウイルスの影響による特例措置を講じています。

 

生命保険を解約する前に「契約者貸付制度」を検討してみましょう

一時的に資金が必要になる場合は、契約している生命保険を解約し、解約返戻金により資金を工面することが可能です。しかし、生命保険を解約することは保証が無くなるということです。生命保険を解約する前に、生命保険の保証を保ったまま資金を工面することのできる「契約者貸付制度」を検討することをおすすめします。

 

生命保険を解約するリスク

「再加入すればいい」と考える方もいらっしゃると思いますが、生命保険に再加入する場合は改めて健康状態を告知しなければいけません。もし、以前の保険加入後に健康状態に問題を抱えている場合は、生命保険に再加入できないおそれがあります。

また、生命保険料についても再加入することで同じ保険契約でも割高になるケースが多々あります。生命保険料の算定は加入時の年齢により計算されます。そのため、再加入する場合は「再加入時の年齢」により保険料の算定が行われます。

 

契約者貸付制度とは

「契約者貸付制度」は、払い続けている生命保険契約の解約払戻金を担保にして生命保険会社から借入れを行う制度です。生命保険契約の解約を行わないため、生命保険の保証はそのままで一時的に資金を借りることができます。通常、契約者貸付金には、銀行などの金融機関と同様に利子が付されます。しかし、現在は新型コロナウイルスの影響による特例措置により、ほとんどの生命保険会社が無利子で契約者貸付を行っています。

 

契約者貸付制度の特徴とメリット

「契約者貸付制度」には、通常のカードローンにない様々な特徴とメリットがあります。

 

①審査なしで融資が受けられる

契約中の生命保険の解約返戻金を担保にしますので、審査なしで簡単に借入れすることができます。利用目的も問われず、借入限度額の範囲内であれば何度でも借入れ可能です。また、審査がないため入金までがスムーズです。インターネット上から申し込みを行った場合、当日中に入金されることもあります。(下記、日本生命など)

 

【大手保険会社の契約者貸付制度の申し込みから入金までの期間】

保険会社 申し込みから入金までの期間
ソニー生命 平日16時までにインターネットで申し込んだ場合:翌営業日

平日16時以降にインターネットで申し込んだ場合:翌々営業日

SOMPOひまわり生命 電話で申し込んだ場合:翌々営業日
メットライフ生命 電話またはインターネットで申し込んだ場合:3営業日後
日本生命 平日14:30までにホームページ上で申し込んだ場合:当日中
大同生命 平日18:50までにホームページ上で申し込んだ場合:当日中
アクサ生命 インターネット上で申し込んだ場合:3営業日後
マニュライフ生命 インターネット上で申し込んだ場合:3営業日後

 

②借入限度額は解約返戻金の70%~80%前後

生命保険の解約返戻金を担保にしますので、解約返戻金以上の金額を借入れすることはできません。保険契約によりますが、借入限度額はおおよそ解約返戻金の70%~80%前後です。

解約返戻金

 

③生命保険の保証を維持することができる

生命保険を解約するわけではないため、生命保険の保証を維持することができます。

 

④保険の契約期間ならいつでも返済可能

金融機関から融資を受けた場合は、返済予定表に従って借入金の返済を行いますが、契約書貸付制度では「契約期間内」で「借入金が解約返戻金以下」であればいつでも返済可能です。自分のプランに合わせて自由に返済計画を立てることができます。

 

⑤キャッシングなどに比べて金利が安い

クレジットカードのキャッシングなどに比べて金利が安いです。新型コロナウイルスの影響により、現在はほとんどの保険会社は無利子で貸出しを行っています。

 

契約者貸付制度のデメリット

契約者貸付制度は様々なメリットがある制度ですが、次のようなデメリットも存在します。

 

①借入可能額が解約返戻金に左右される

借入可能額は、生命保険契約の解約返戻金の70%~80%前後となっているため、生命保険を契約して日が浅い場合などは少額しか借入れすることができません。

 

②金融機関の融資より金利が高い

契約者貸付制度は、一般的に金融機関などから融資を受けるより金利が高く設定されています。ただし、新型コロナウイルスの影響により各生命保険会社が特例措置を公表しており、多くの生命保険会社が一定期間無利子で貸付けを行っています。詳細は、次章をご覧ください。

 

③元利金が解約返戻金を越えた場合は保険契約が失効する(オーバーローン)

契約者貸付の利息は、複利で計算されます。資金を長い期間借り続けていると、元金と利息を合計した額を基礎に利息が計算されるため、元金と利息を合わせた借入合計額(元利金)が膨れ上がります。元利金が解約返戻金の額を超えると、保険契約自体が失効される場合があります。自由に返済計画を立てられますが、オーバーローンには十分に注意しましょう。

 

各生命保険会社の新型コロナウイルス感染症への対応

金融庁より各保険協会へ「新型コロナウイルス感染症に伴う金融上の措置」についての要請が行われ、生命保険協会に加入している生命保険会社では様々な特例措置を実施しています。ここでは、各大手生命保険会社が公表している新型コロナウイルス感染症への対策をご紹介します。

 

ソニー生命の対応

対象になる保険契約 個人および法人が契約している契約者貸付が可能な保険契約で新規の契約者貸付(変額保険を除く)
特別金利0%に適用期間 2020年3月19日から2020年9月30日まで
特別金利0%の受付期間 2020年3月19日から2020年6月1日まで

 

ソニー生命では、元利金が解約返戻金を越えた場合は保険契約が失効する(オーバーローン)について、保険契約者からが申し出ることにより2020年9月30日まで保険契約の執行を猶予しています。また、契約中の保険の保険料の支払いが困難な場合は、保険料の払込期日を最長6ヵ月まで猶予しています。

 

ソニー生命のHP

https://www.sonylife.co.jp/info/popup/2019-ncov.html

 

SOMPOひまわり生命の対応

対象になる保険契約 個人および法人が契約している契約者貸付が可能な保険契約で新規の契約者貸付(変額保険を除く)
特別金利0%に適用期間 2020年3月16日から2020年9月30日まで
特別金利0%の受付期間 2020年3月16日から2020年5月31日まで

 

SOMPOひまわり生命では、契約者貸付制度の手続きに必要な資料を一部省略することで迅速に資金を入金できるようにしています。契約によっては電話連絡のみで手続きが可能です。詳しくは、SOMPOひまわり生命のHPをご覧ください。

 

SOMPOひまわり生命

https://www.himawari-life.co.jp/~/media/himawari/files/company/topics/2019/a-01-2020-03-23.pdf

 

メットライフ生命の対応

対象になる保険契約 個人および法人が契約している契約者貸付が可能な保険契約で新規の契約者貸付(変額保険を除く)
特別金利0%に適用期間 新規貸付日から2020年9月30日まで
特別金利0%の受付期間 2020年3月16日から2020年5月31日まで

 

メットライフ生命では、契約中の保険の保険料の支払いが困難な場合について保険料の払込期日を最長2020年9月30日まで延長することができます。【新型コロナ:保険料払込猶予期間延長申し出専用ダイヤル】を設置して対応しています。詳細は、下記メットライフ生命のHPをご覧ください。

 

メットライフ生命HP

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000207.000005541.html

 

明治安田生命の対応

対象になる保険契約 個人および法人が契約している契約者貸付が可能な保険契約で新規の契約者貸付
特別金利0%に適用期間 新規貸付日から2020年9月30日まで
特別金利0%の受付期間 2020年3月16日から2020年5月31日まで

 

明治安田生命では、2020年6月1日までに更新日が到来する保険契約について、契約者の申し出により個別に事情を伺い、柔軟に対応すると発表しています。また、明治安田生命の融資を利用されている企業を対象に、返済条件などの変更に対応しています。

 

明治安田生命HP

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/topics/disaster7.html

 

その他の生命保険会社の対応

ここまで紹介した生命保険会社以外の保険会社も同様の対応を行っています。各生命保険会社の対応についてのURLを以下に記載しています。加入されている生命保険会社のHPをご確認ください。

 

生命保険会社 URL
FWD富士生命 https://www.fwdfujilife.co.jp/~/media/jp/pdf/information/info_20200318.pdf
T&Dフィナンシャル生命 http://www.tdf-life.co.jp/info/disaster10.html
アクサ生命 https://www.axa.co.jp/info/2020/0310
オリックス生命 https://www.orixlife.co.jp/about/notice/2019/pdf/n200318.pdf
ジブラルタ生命 https://www.gib-life.co.jp/st/about/is_pdf/20200319_2.pdf
プルデンシャル生命 https://www.prudential.co.jp/pdf/caution_200317.pdf
マニュライフ生命 https://www.manulife.co.jp/coronavirus
三井住友海上あいおい生命 https://www.msa-life.co.jp/news/pdf/20200318_COVID_19_otoriatsukai.pdf
住友生命 https://www.sumitomolife.co.jp/about/newsrelease/pdf/2019/200317.pdf
太陽生命 https://www.taiyo-seimei.co.jp/company/notice/news_article/topics20200317.html
大樹生命 https://www.taiju-life.co.jp/corporate/news/pdf/20200318_1.pdf
大同生命 https://www.daido-life.co.jp/company/important/2020/20200313.html
第一生命 https://www.dai-ichi-life.co.jp/information/pdf/index_038.pdf
朝日生命 https://www.asahi-life.co.jp/company/oshirase/saigai/2020_coronavirus.html
東京海上日動あんしん生命 https://www2.tmn-anshin.co.jp/download/806/20200318news.pdf
日本生命 https://www.nissay.co.jp/news/2019/pdf/20200317.pdf
富国生命 https://www.fukoku-life.co.jp/about/news/download/20200318_2.pdf

 

契約者貸付制度の申し込み方法

契約者貸付制度への申し込みは、一般的に3つの方法があります。インターネットで申し込む方法が一番簡単で入金も早い場合が多いです。ただし、新型コロナウイルス感染症による特別措置(無利子)を受けられる場合は、まず専用のカスタマーサービスに電話することをおすすめします。保険会社によっては一部必要書類を省略し、迅速に入金を行えるように対応している保険会社もあります。ここでは、「太陽生命」での手続きの流れを参考にご紹介します。

 

①電話で手続き

②インターネットで手続き

③来店による手続き

 

契約者貸付の返済方法と返済金額

契約者貸付制度を利用して借りたお金の返済方法は、各生命保険会社によって異なりますが、一般的に次の方法で返済を行います。

 

①ネットバンキングによる返済

生命保険会社と提携しているネットバンキングサービスを利用して返済する方法です。

 

②ATMによる返済

提携銀行のATMを利用して入金することで返済する方法です。

 

③窓口で返済

生命保険会社の窓口に来店し返済を行う方法です。

 

返済する金額は、契約者の任意で決めることができます。一括で全額を返済することも可能ですし、一部だけ返済することも可能です。また、資金繰りが厳しい時は「利息のみ」を返済することが可能です。ただし、契約者貸付制度の利息の計算は「複利計算」です。返済が滞ると、いつの間にか元利金が高額になるおそれがありますので、計画的な返済プランを立てましょう。

 

まとめ

今回は、生命保険契約の「契約者貸付制度」をご紹介しました。現在、新型コロナウイルスの影響で多くの企業が資金繰りに苦しんでいる状況です。この「契約者貸付制度」は、政府の支援が行き届くまでの間の資金繰りにとても有効で、多くの生命保険会社が特例により9月30日まで無利子で貸付けを行っています。

資金繰りに悩まれている事業者の方は、一人で悩まずに、まずは「日本政策金融公庫」が行っている経営相談窓口に相談し、融資が実行されるまでの間は今回紹介した「契約者貸付制度」のご利用を検討されてみてはいかがでしょうか。

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