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【Vol.07】税務調査官がチェックしたがる領収書とは?

税務調査の領収証

1問1答式で税務調査で押さえるべきポイントを解説

1 税務調査の基礎知識
2 税務調査官への対応
3 税務調査でよく指摘される項目

について押さえるべきポイントを1問1答式で解説していきたいと思います。

税務調査シリーズ目次

税務調査官がチェックしたがる領収書とは?

税務調査で、調査官はどのような領収書を重点的にチェックしているのでしょうか?
領収書や請求書について、調査に向けてどういう準備をしておけば良いのか教えてください。

調査官が領収書や請求書について重点的にチェックしているのは、それらが「架空・仮装のものではないか」という点です。多くの企業では会計ソフトへの入力という形で帳簿を作成していきますが、領収書等にはその内容が事実に基づくものであると証明する重要な役割があるのです。
領収書等そのものが架空のものであった場合には、それに基づいて作成されている帳簿書類はまったく信用のおけないものということになってしまいますから、調査官に無用の疑いをもたれないようにしておくことは重要といえます。

調査官に領収書等の正当性を疑われないためにやっておくべきこと

調査官に無用の疑いをもたれないようにするため、請求書や領収書は以下のような形で作成しておくのが良いでしょう。

  • 重複が疑われないよう、個別の発行番号を記載しておく
  • 自社ロゴや独特の模様が入ったものを使用する
  • 証憑資料を作成した人の押印個所を設け、「取扱者印のないものは無効」と記しておく
  • 原本と控えがある場合には、両者の間に割り印を押す
  • 紙質や色彩が独特のものを使う

ただし、過去にすでに発行したものを後から改変することは逆効果ですので避けましょう。

調査官は「架空仕入れ」をこうやって見分けている

一般的に、利益の金額が少なくなるほど税金は安くなるものですから、懇意にしている取引先などに依頼して架空の領収書を発行してもらう「架空仕入れ」が課税逃れの方法として用いられることがあります。このような架空仕入れを見分ける方法として、調査官は領収書だけでなく、仕切書や請求書の内容まで細かくチェックすることが考えられます。
これらの資料が架空のものであるかどうかを判断するにあたっては、以下のような点が確認されます。

領収書が固有のものであるかどうか

領収書に押されているのがゴム印であったり、取扱者の印が無かったりした場合には架空のものである可能性が疑われます。その他、発行番号がなかったり、割り印が押されていないなどの場合にも架空領収書であることを疑われる原因となります。

同時期に発行された他の領収書との比較

同じ時期に発行された領収書等である場合、同じ体裁になっているのが普通です。
調査官は、領収書等が発行された時期にも着目し、同一時期に発行されているものと体裁に違いがある場合には、後から偽造したものであ

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