【大阪・医療福祉法人100人超】介護施設・病院の離職率“40%水準”を“20%台水準”へ近づける|人材定着の労務戦略
公開日: 2026.01.26
最終更新日: 2026.01.24


大阪で医療・介護施設を運営する経営者・人事担当者の皆様、離職率の高さに頭を悩ませていませんか?
「せっかく育てたスタッフがすぐに辞めてしまう」「採用してもすぐに離職する」「慢性的な人手不足で現場が疲弊している」──こうした悩みは、大阪の医療・福祉業界で働く多くの経営者が抱える共通の課題です。
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査」によれば、全産業の離職率が15.4%であるのに対し、医療・福祉業界の離職率は14.6%と、数値上は全産業平均をやや下回っています。
しかし、厚生労働省の「新規学卒就職者の離職状況」によると、医療・福祉業界では、新卒者の3年以内離職率が大卒で40.8%、高卒で49.2%と高水準であり、特に若手人材の定着が大きな課題となっています。
また大阪府は全国でも高齢化が進む地域の一つであり、2025年には75歳以上の後期高齢者が約152.8万人に達すると推計されています。医療・介護ニーズが急増する一方で、人材確保はますます困難になっています。

この記事では、私たち寺田税理士・社会保険労務士事務所(社労士法人フォーグッド)が、
大阪の医療・福祉法人100人超企業が直面する「離職率40%前後の状態から、20%水準を目指して段階的に改善していく」人材定着の労務戦略を徹底解説します。
重要なのは、給与だけで一気に変えることではなく、労働環境の改善・給与体系の見直し・キャリアパスの構築・面談運用・ハラスメント対策・助成金活用を組み合わせ、1〜2年かけて「辞める理由」を一つずつ減らすことです。
実践的な解決策をご紹介します。
目次
- 大阪の医療・福祉業界100人超施設の実態
- 離職率が高い5つの根本原因
- 離職率を20%台水準に近づける7つの労務戦略
- 医療・福祉業界で活用できる助成金一覧
- 100人超施設の労務管理で陥りやすい5つの落とし穴
- 大阪医療福祉法人の事例:離職率40%→20%台水準を目指した2年間の改善と年間数千万の効果
- 今すぐ実践できる人材定着チェックリスト
- 寺田事務所が医療・福祉業界で選ばれる5つの理由
- サービス案内
- よくある質問(Q&A)
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大阪の医療・福祉業界100人超施設の実態
大阪府の医療・福祉業界データ(最新)
| 項目 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
| 医療・福祉業の従業者数 | 約72万人 (大阪府統計資料等を基にした概数) |
大阪府全産業の約18%を占める |
| 100人以上の事業所数 | 約1,200事業所 | 病院・介護施設・福祉施設含む |
| 離職率(業界平均) | 14.6% | 全産業平均15.4%を下回る |
| 介護職員の離職率 | 15.5% | 常勤介護職員の年間離職率 |
| 新卒者の3年以内離職率(医療・福祉) | 大卒約41%/高卒約49% | 大卒・高卒 |
| 最低賃金 | 時給1,177円 | 令和7年10月16日改定、全国でも高い水準 |
| 75歳以上人口(2025年) | 約152.8万人 | 介護ニーズの急増 |
100人超医療・福祉施設が直面する3つの経営課題
課題1. 離職による採用コストの増大
1人の職員が離職すると、採用コスト(求人広告費、面接対応)+教育コスト+生産性低下で平均150万円~200万円のコストが発生します。100人規模の施設で年間離職率が40%の場合、年間40人が離職し、採用・教育コストだけで年間6,000万円~8,000万円の負担となります。
課題2. 現場スタッフの疲弊と質の低下
離職により欠員が生じると、残ったスタッフの業務負担が増加し、長時間労働や休暇取得困難につながります。その結果、さらなる離職を招く負のスパイラルに陥ります。また、経験の浅いスタッフばかりになると、ケアの質が低下し、利用者満足度やご家族からの評価にも影響します。
課題3. 法令順守リスクの増大
100人超の施設では、労働時間管理、変形労働時間制、36協定、夜勤シフト、有給休暇管理など、労務管理の複雑さが飛躍的に高まります。人手不足により適切な管理ができず、労働基準監督署(労基署)の是正勧告を受けるケースも増えています。特に医療・福祉業界は労基署の重点監督対象業種であり、臨検の頻度が高まっています。
離職率が高い5つの根本原因

医療・福祉業界の離職率が高い背景には、以下の5つの根本原因があります。
原因1. 低賃金と処遇の不公平感
【現場の声】
- 「利用者の対応で休憩が取れない」
- 「夜勤や休日出勤をしても、手当が少ない」
- 「責任の重さに対して給料が見合っていない」
- 「資格を取っても昇給がほとんどない」
- 「同じ仕事をしているのに、正社員とパートで待遇差が大きい」
【データ】
介護職員の平均月給は約27万円(夜勤手当等含む)で、全産業平均の約33万円より約6万円低い水準です。特に新卒者や経験の浅い職員は、生活が厳しく、より条件の良い職場や他業種への転職を選択します。
原因2. 長時間労働と休暇取得困難

【現場の実態】
- 人手不足により、サービス残業が常態化
- 夜勤明けでも会議や研修に参加させられる
- 有給休暇を申請しても「人がいないから」と断られる
- 連続夜勤や16時間夜勤(2交代制)で体調を崩す
【労基法違反のリスク】
長時間労働は労働基準法違反となるだけでなく、スタッフの健康被害や労災事故のリスクも高まります。また、年5日の有給休暇取得義務(2019年施行)を守れない場合、労基署から是正勧告を受け、1人あたり30万円以下の罰金が科される可能性があります。
原因3. キャリアパスの不透明さ
【現場の声】
- 「この施設で働き続けても、将来が見えない」
- 「昇進の基準が不明確で、上司の好き嫌いで決まる」
- 「資格取得支援がなく、自己負担で勉強するしかない」
- 「管理職になっても給料がほとんど変わらない」
【キャリアパスの重要性】
明確なキャリアパスがないと、スタッフは「この施設で成長できない」と感じ、より成長機会のある職場へ転職します。特に若手職員は、キャリア形成を重視する傾向が強く、キャリアパスの有無が定着率に大きく影響します。
原因4. 職場の人間関係とハラスメント
【離職理由の上位】
厚生労働省の調査によれば、介護職員の離職理由の上位に「職場の人間関係」が挙げられています。具体的には以下のような問題があります。
- 先輩職員からのパワハラ(「そんなこともできないの?」などの叱責)
- チーム内の派閥や陰口
- 上司による過度な監視や理不尽な指示
- 利用者やご家族からのハラスメント(カスタマーハラスメント)
【ハラスメント対策の義務化】
2020年6月から、パワハラ防止措置が企業に義務化されています(中小企業は2022年4月から)。ハラスメント防止体制が整っていない施設は、労基署の是正勧告や損害賠償請求のリスクがあります。
原因5. 経営層とのコミュニケーション不足
【現場の声】
- 「経営陣は現場のことを理解していない」
- 「意見を言っても聞いてもらえない」
- 「施設の方針が突然変わり、現場が混乱する」
- 「頑張っても評価されない、感謝されない」
【エンゲージメントの重要性】
スタッフが「この施設で働く意義」を感じられないと、離職につながります。定期的な面談、意見交換会、感謝の言葉など、経営層とスタッフの双方向コミュニケーションが人材定着の鍵となります。
離職率を20%台水準に近づける7つの労務戦略

戦略1. 給与体系の見直しと処遇改善加算の最大活用

給与の見直しは、離職率を一気に下げる“魔法”ではありません。
ただし、他施設との待遇差による転職や、「頑張っても報われない」という不満といった
離職の引き金を確実に減らす“土台”になります。
そのうえで、後述するシフト改善・評価制度・面談運用などと組み合わせることで、定着率が段階的に改善していきます。
【具体的な施策】
- 処遇改善加算の最大取得:新・介護職員処遇改善加算(I~IV)を最大限活用し、配分ルールを「見える化」したうえで賃金改善につなげる(施設の状況により、賃金改善額は変動)
- 夜勤手当の増額: 夜勤1回あたりの手当を5,000円→8,000円に引き上げ(業界平均6,000円程度)
- 資格手当の新設: 介護福祉士+5,000円/月、ケアマネージャー+10,000円/月など
- 勤続手当の充実: 3年勤続+5,000円、5年勤続+10,000円など
- 賞与の明確化: 基本給の2ヶ月分×年2回など、明確な支給基準を設定
【処遇改善加算とは】
介護職員の賃金改善を目的とした国の制度で、要件を満たせば介護報酬に加算されます。
加算Iを取得すれば、1人あたり月額平均3.7万円相当の賃金改善が可能とされています。
当事務所では、申請だけでなく「配分設計・説明運用・規程整備」まで含めてトータルサポートします。
【ポイント】
賃金アップは離職の“原因の一部”に効く施策です。人間関係・シフト・育成・評価とセットで進めることで、効果が現実的になります。
戦略2. 変形労働時間制とシフト管理の最適化
【具体的な施策】
- 1ヶ月単位の変形労働時間制の導入: 繁閑に応じて労働時間を柔軟に配分し、残業代を適正化
- 3交代制から2交代制への移行検討: スタッフの希望を踏まえ、夜勤負担を軽減
- シフト希望の尊重: 月に2回までシフト希望を提出でき、最大限尊重(希望反映率80%以上を目標)
- 連続夜勤の禁止: 3連続夜勤を原則禁止し、夜勤後は必ず休日を設定
- 勤怠管理システムの導入: クラウド型システムで労働時間を正確に把握し、36協定の上限管理を徹底
【注意点】
変形労働時間制は、就業規則への明記と労使協定(1年単位の場合)の締結・届出が必要です。運用を誤ると、労基法違反となり、未払残業代リスクが発生します。当事務所では、変形労働時間制の導入から運用まで完全サポートします。
戦略3. 年5日の有給休暇取得義務の確実な履行
【具体的な施策】
- 有給休暇取得計画表の作成: 各スタッフの有給取得状況を見える化し、未取得者には取得を促す
- 時季指定権の活用: 年5日取得できていないスタッフには、施設側から取得日を指定
- バースデー休暇の導入: 誕生月に1日の特別休暇を付与(有給とは別)
- リフレッシュ休暇の導入: 3年勤続で3日、5年勤続で5日の連続休暇を付与
【罰則】
年5日の有給休暇取得義務を守らない場合、労働者1人につき30万円以下の罰金が科されます。100人規模の施設で10人が未取得だと、最大300万円の罰金リスクがあります。
戦略4. 明確なキャリアパスと評価制度の構築

【キャリアパスの例】
| 段階 | 職位 | 必要要件 | 基本給 |
|---|---|---|---|
| 1 | 初任者・実務者 | 介護職員初任者研修修了 | 18万円 |
| 2 | 介護福祉士 | 介護福祉士資格+実務3年 | 23万円 |
| 3 | リーダー | 介護福祉士+実務5年+リーダー研修修了 | 26万円 |
| 4 | 主任・副施設長 | リーダー経験3年+ケアマネor認定介護福祉士 | 30万円 |
| 5 | 施設長 | 主任経験3年+施設長研修修了 | 35万円 |
【注意点】
居宅介護支援(ケアマネジャー)や訪問看護ステーション等は本加算の対象外サービスです。これらの職種への昇給原資には、法人全体の収益や、他事業所からの加算の柔軟な配分を検討する必要があります。
【評価制度の構築】
- 年2回の人事評価面談(目標設定と振り返り)
- 評価基準の明確化(業務スキル、チームワーク、利用者満足度など)
- 評価結果を昇給・賞与に反映
- 資格取得支援制度(受験費用・研修費用の全額補助)
戦略5. ハラスメント防止体制の構築
【具体的な施策】
- ハラスメント防止方針の策定: 就業規則にハラスメント禁止規定を明記し、全職員に周知
- 相談窓口の設置: 外部の社労士や弁護士を相談窓口とし、匿名相談も可能に
- ハラスメント研修の実施: 全職員(管理職含む)に年1回以上の研修を義務化
- カスタマーハラスメント対策: 利用者・ご家族からの過度な要求や暴言への対応マニュアルを作成
- 迅速な事実調査と再発防止: ハラスメント申告があった場合、1週間以内に事実調査を開始
【パワハラ防止措置義務】
2022年4月から全企業にパワハラ防止措置が義務化されています。違反すると、労基署から是正勧告を受け、企業名公表や損害賠償請求のリスクがあります。
戦略6. 定期的な面談とエンゲージメント向上
【具体的な施策】
- 1on1ミーティング: 月1回、上司と部下の1対1面談(業務の悩み、キャリア相談など)
- 経営層との意見交換会: 四半期に1回、経営層と現場スタッフの意見交換会を開催
- 感謝の文化: 毎月1回、優秀な職員を表彰し、全職員の前で感謝を伝える
- 職場環境改善委員会: 現場スタッフ代表と経営層で構成し、職場環境の改善案を協議
- 退職面談: 退職者には必ず面談を実施し、離職理由を分析して改善に活かす
戦略7. 助成金を活用した人材育成・定着支援

【活用できる主な助成金】
- 人材開発支援助成金(人材育成支援コース): OJT・OFF-JT研修の実施で、賃金助成+訓練経費助成を受給(1人あたり最大50万円)
- キャリアアップ助成金(正社員化コース): 非正規職員を正社員に転換すると、1人あたり80万円(中小企業)
- 両立支援等助成金(育児・介護): 育児・介護休業からの復帰支援で最大72万円
- 業務改善助成金: 設備投資で生産性向上+最低賃金引上げ→最大600万円
【当事務所の助成金実績】
当事務所の大阪の医療・福祉法人での助成金受給実績は累計5億円以上です。申請から受給まで、トータルサポートします。
医療・福祉業界で活用できる助成金一覧
| 助成金名 | 内容 | 受給額(目安) |
|---|---|---|
| 人材開発支援助成金 | 職員研修(OJT・OFF-JT)の実施で賃金助成+訓練経費助成 | 1人最大50万円 |
| キャリアアップ助成金 (正社員化コース) |
非正規職員を正社員に転換 | 1人80万円 (中小企業) |
| 両立支援等助成金 (育児・介護) |
育児・介護休業からの復帰支援、短時間勤務制度導入 | 最大72万円 |
| 業務改善助成金 | 設備投資で生産性向上+最低賃金引上げ(介護ロボット、ICTシステム導入など) | 最大600万円 |
| 65歳超雇用推進助成金 | 65歳以上への定年引上げ、継続雇用制度導入 | 最大160万円 |
| 産業雇用安定助成金 | 在籍型出向による雇用維持 | 出向元・先各最大12,000円/日 |
【助成金受給の注意点】
- 助成金には申請要件、提出期限、審査期間があります
- 計画書の事前提出が必要な助成金が多い
- 労務管理が適正でないと受給できません(36協定、就業規則、賃金台帳など)
- 申請には専門知識が必要で、自力申請は困難なケースが多い
100人超施設の労務管理で陥りやすい5つの落とし穴

落とし穴1. 変形労働時間制の運用ミス
【よくある間違い】
- 就業規則に変形労働時間制の規定があるが、具体的な労働時間の配分が不明確
- 1ヶ月の労働時間を事後的に調整している(本来は事前に確定が必要)
- 変形期間の途中でシフトを勝手に変更している
【リスク】
運用を誤ると変形労働時間制が無効となり、全ての時間外労働が割増賃金の対象となります。100人規模の施設で数千万円の未払残業代リスクも。
落とし穴2. 36協定の上限時間超過
【よくある間違い】
- 36協定を締結しているが、月45時間・年360時間の上限を超えている
- 特別条項を設けているが、月100時間未満・複数月平均80時間以内の上限を超えている
- 時間外労働の実績を把握していない
【罰則】
36協定の上限を超えると、労基法違反となり、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
落とし穴3. 管理監督者の範囲を誤解
【よくある間違い】
- 「施設長」「副施設長」という肩書きがあれば管理監督者だと思っている
- 管理監督者には残業代を一切払わなくていいと思っている
【リスク】
実態が管理監督者の要件を満たしていないと、名ばかり管理職として未払残業代を請求されるリスクがあります。また、管理監督者であっても深夜割増(午後10時~午前5時)は原則必要です。
落とし穴4. 有給休暇の管理不備
【よくある間違い】
- 年5日の有給休暇取得義務を知らない、または守れていない
- 有給休暇の取得状況を把握していない
- 「人手が足りないから」と有給申請を却下している
【罰則】
年5日の有給取得義務違反は、労働者1人につき30万円以下の罰金です。100人施設で半数が未取得なら、最大1,500万円のリスクも。
落とし穴5. ハラスメント防止体制の不備
【よくある間違い】
- ハラスメント防止方針を策定していない
- 相談窓口がない、または周知していない
- ハラスメント申告があっても、適切に対応していない
【リスク】
ハラスメント防止措置義務違反として労基署から是正勧告を受け、企業名公表や損害賠償請求のリスクがあります。
大阪医療福祉法人の事例:離職率40%→20%台水準を目指した2年間の取り組みと年間数千万規模の効果
実際に当事務所をご利用いただいた大阪の医療福祉法人の事例をご紹介します。
事例:S法人(大阪市住吉区・従業員120名・介護老人保健施設)

ビフォー(当事務所依頼前)
- 離職率40%(年間48人が離職)で、採用・教育コストが年間7,200万円
- 人手不足により、スタッフ1人あたり月平均30時間の時間外労働
- 有給休暇がほとんど取得できず、年5日取得義務も未達成
- 給与が業界平均より低く、夜勤手当も5,000円/回と少ない
- キャリアパスが不明確で、「この施設で働き続けても将来が見えない」と不満
- パワハラやカスタマーハラスメントへの対応体制がない
- 労基署から36協定の上限時間超過で是正勧告を受けた
アフター(当事務所依頼後・2年間の取り組み)
- 給与体系の見直し: 処遇改善加算を最大活用し、平均月給を27万円→32万円に引上げ。夜勤手当も5,000円→8,000円に増額
- 変形労働時間制の最適化: 1ヶ月単位の変形労働時間制を適正運用し、時間外労働を月平均30時間→15時間に削減
- シフト管理の改善: 勤怠管理システムを導入し、シフト希望の反映率を50%→85%に向上。連続夜勤を禁止
- 有給休暇の確実な取得: 取得計画表を作成し、全職員が年5日以上取得。平均取得日数も5日→10日に増加
- キャリアパスの構築: 5段階のキャリアパスを明示し、資格取得支援制度を新設(受験費用全額補助)
- ハラスメント防止体制の整備: 外部相談窓口を設置し、年2回のハラスメント研修を実施
- 助成金の活用: キャリアアップ助成金で非正規20名を正社員化し、1,600万円を受給
- 定期的な面談: 月1回の1on1ミーティングと四半期ごとの意見交換会を実施
S法人の成果(2年後)
※離職率の改善は、給与だけでなく、シフト設計・面談運用・評価制度・ハラスメント対策などの複合施策を2年間継続して行った結果です。施設の状況により、効果が出るまでの期間・改善幅は異なります。
| 項目 | 改善前 | 改善後 |
|---|---|---|
| 離職率 | 40% | 20%台水準へ |
| 離職者数(年間) | 48人 | 25人 |
| 採用・教育コスト(年間) | 約7,000万円 | 約3,800万円 |
| 時間外労働(月平均/人) | 30時間 | 15時間 |
| 有給取得日数(平均/年) | 5日 | 10日 |
S法人の費用対効果(年間)
| 項目 | 金額(年間) |
|---|---|
| 【投資】社労士顧問料 | 180万円 |
| 【投資】給与引上げ | 7,200万円 |
| 【リターン】採用・教育コスト削減 | +4,500万円 |
| 【リターン】助成金受給 | +1,600万円 |
| 【リターン】処遇改善加算増額 | +4,400万円 |
| 【リターン】時間外労働削減 | +680万円 |
| 差引効果(年間) | +数千万円 |
給与引上げと社労士への投資7,380万円に対し、コスト削減・助成金等で1億前後のリターン。実質年間数千万円の改善効果です。
今すぐ実践できる人材定着チェックリスト

給与・処遇に関するチェック
- □ 処遇改善加算を最大限取得している
- □ 夜勤手当が業界平均(6,000円~8,000円)以上である
- □ 資格手当・勤続手当を設定している
- □ 賞与の支給基準が明確である
- □ 正社員とパートの待遇差が合理的である
労働時間・休暇に関するチェック
- □ 変形労働時間制を適正に運用している
- □ 36協定の上限時間を遵守している
- □ 連続夜勤を3回以上させていない
- □ 全職員が年5日以上の有給休暇を取得している
- □ シフト希望の反映率が80%以上である
キャリア・評価に関するチェック
- □ 明確なキャリアパスを設定し、周知している
- □ 資格取得支援制度がある
- □ 年2回以上の人事評価面談を実施している
- □ 評価基準が明確で、昇給・賞与に反映している
- □ 管理職への昇進基準が明確である
職場環境・コミュニケーションに関するチェック
- □ ハラスメント防止方針を策定し、周知している
- □ 外部相談窓口を設置している
- □ 月1回以上の1on1ミーティングを実施している
- □ 経営層と現場スタッフの意見交換会を定期的に開催している
- □ 優秀な職員を表彰する制度がある
労務管理・助成金に関するチェック
- □ 就業規則が最新の法令に対応している
- □ 勤怠管理システムで労働時間を正確に把握している
- □ 活用できる助成金を把握し、申請している
- □ 社労士による定期的な労務監査を受けている
- □ 退職者に面談を実施し、離職理由を分析している
【判定】
- 20項目以上チェック: 優れた人材定着体制です。現状維持と更なる改善を。
- 15~19項目: 基本的な体制はできています。未達成項目の改善を。
- 10~14項目: 改善の余地が大きいです。早急に対策を。
- 9項目以下: 離職率が高い可能性が高いです。専門家への相談を強く推奨します。
寺田税理士・社会保険労務士事務所(社労士法人フォーグッド)が医療・福祉業界で選ばれる5つの理由

理由1. 医療・福祉業界100人超施設の労務に精通
当事務所は、大阪の病院、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、デイサービス、訪問介護など、多様な医療・福祉施設をサポートしてきました。100人超の中堅施設が直面する離職率の高さ、変形労働時間制、夜勤シフト、処遇改善加算など、業界特有の課題を熟知しており、実践的なアドバイスを提供します。
理由2. 離職率改善の豊富な実績
当事務所が支援した大阪の医療・福祉施設では、離職率40%前後の状態から20%台水準を目指した改善や、30%台→10%台への改善など、段階的な改善の事例があります。
重要なのは、給与だけでなく、労働環境の改善・キャリアパス構築・面談運用・ハラスメント対策まで含めた多角的なアプローチを、1〜2年継続することです。
理由3. (新・旧)処遇改善加算・助成金の受給実績累計5億円以上

当事務所の大阪の医療・福祉施設での(新・旧)処遇改善加算・助成金受給実績は累計5億円以上です。(旧)処遇改善加算(I~III)、特定処遇改善加算、ベースアップ等支援加算の最大取得支援から新加算への移行、キャリアアップ助成金、人材開発支援助成金、両立支援等助成金など、あらゆる助成金を活用し、賃金アップと経営改善を同時に実現します。
理由4. 税務と労務のワンストップサービス
当事務所は税理士法人も併設しており、税務と労務の両面から貴施設をサポートできます。給与計算、社会保険手続き、助成金の税務処理、医療法人・社会福祉法人の会計・税務申告など、ワンストップで対応します。複数の専門家に依頼する手間とコストを削減できます。
理由5. 創業75年、4年連続全国1位の実績
当事務所は創業75年の実績を持ち、大阪・東京の2拠点で全国450社以上の企業をサポートしています。また、アイミツ「税理士と社労士が在籍するおすすめ事務所」実績部門で4年連続全国1位に選出されており、お客様からの高い評価をいただいています。
寺田税理士・社会保険労務士事務所(社労士法人フォーグッド)のサービス案内
私たち社労士法人フォーグッドは、大阪の医療・福祉法人100人超施設の人材定着をワンストップで支援する幅広いサービスを提供しています。

- 労務顧問契約: 離職率改善、変形労働時間制・36協定の運用支援、定期的な労務監査
- 新・処遇改善加算の取得・運用支援: 制度一本化に対応した「介護職員等処遇改善加算(Ⅰ~Ⅳ)」の最大取得と、新要件に適合した賃金設計
- 各種助成金申請代行: キャリアアップ助成金、人材開発支援助成金、両立支援等助成金など
- 就業規則・賃金規程の作成・見直し: 医療・福祉業界に最適な規程をオーダーメイドで作成
- キャリアパス・評価制度の構築: 5段階キャリアパス、評価基準の明確化、資格取得支援制度設計
- 勤怠管理システム導入支援: クラウド型システムの選定・導入・運用支援
- 給与計算代行: 変形労働時間制・夜勤手当に対応した正確な給与計算
- ハラスメント防止体制構築: 方針策定、相談窓口設置、研修実施
- 離職率改善コンサルティング: 離職理由分析、改善プラン策定、実行支援
- 税務顧問・記帳代行(寺田税理士事務所と連携): 医療法人・社会福祉法人の会計・税務をトータルサポート
よくある質問(Q&A)
Q1. 医療・福祉業界の離職率が高いのはなぜですか?
A1. 医療・福祉業界の離職率が高い主な理由は、(1)低賃金、(2)長時間労働と休暇取得困難、(3)キャリアパスの不透明さ、(4)職場の人間関係とハラスメント、(5)経営層とのコミュニケーション不足です。特に介護職員は、責任の重さに対して給料が見合っていない、夜勤や休日出勤の負担が大きい、将来が見えないなどの理由で離職します。これらの課題を多角的に解決することで、離職率を大幅に改善できます。
Q2. 処遇改善加算とは何ですか?どのくらい賃金が上がりますか?
A2. 令和6年度より制度が一本化され、「介護職員等処遇改善加算」となりました。最上位の「加算Ⅰ」を取得すれば、従来の3つの加算(処遇改善・特定・ベースアップ)を合わせた額以上の手厚い賃金改善が可能となります(サービス種類により加算率は異なりますが、最大で24.5%の上乗せなど)。 当事務所では、新制度における最大区分(加算Ⅰ)の取得と、複雑になった配分設計をトータルサポートします。
Q3. 100人超の施設で離職率を改善するには、どのくらいの期間が必要ですか?
A3. 離職率の改善には、通常1~2年の期間が必要です。給与体系の見直し、労働環境の改善、キャリアパス構築など、多角的な施策を実施し、その効果が現れるまでには時間がかかります。ただし、処遇改善加算の取得や助成金活用など、即効性のある施策もあります。当事務所が支援した大阪の介護施設でも、2年間の取り組みで40%前後の状態から20%台水準を目指した改善に至った事例があります(施設の状況により、改善幅・期間は異なります)。
Q4. 変形労働時間制と36協定は医療・福祉業界でも必要ですか?
A4. はい、医療・福祉業界でも変形労働時間制と36協定は非常に重要です。変形労働時間制は、夜勤シフトや繁閑に応じて労働時間を柔軟に配分するために活用されます。36協定は、法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超えて時間外労働をさせる場合に必須です。ただし、運用を誤ると労基法違反や未払残業代リスクがあるため、社労士による適正な運用支援が不可欠です。
Q5. 年5日の有給休暇取得義務を守らないと、どうなりますか?
A5. 年5日の有給休暇取得義務を守らない場合、労働者1人につき30万円以下の罰金が科されます(2019年施行)。100人規模の施設で半数が未取得だと、最大1,500万円のリスクがあります。また、労基署の是正勧告を受けると、企業イメージの低下や採用難につながります。当事務所では、有給取得計画表の作成や時季指定権の活用支援を行い、確実な取得を実現します。
Q6. 助成金はどのくらい受給できますか?
A6. 助成金の種類や施設の状況によって異なりますが、数十万円から数百万円の受給が可能です。当事務所が支援した大阪の介護施設では、キャリアアップ助成金(正社員化)で1,600万円、人材開発支援助成金で500万円など、合計2,000万円以上を受給した実績があります。処遇改善加算と組み合わせれば、年間数千万円の資金調達も可能です。
Q7. 社労士に依頼すると、どのくらいの費用がかかりますか?
A7. 従業員数や依頼内容によって異なりますが、100人超の医療・福祉施設で月額10~18万円程度が目安です。ただし、処遇改善加算の申請、助成金申請、給与計算代行など、追加サービスを利用する場合は別途費用がかかります。当事務所では、貴施設の状況をヒアリングした上で、最適なプランをご提案いたします。初回相談は無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
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まとめ:大阪の医療・福祉法人100人超施設は今すぐ人材定着に取り組むべき
大阪の医療・福祉業界は、高齢化の進展により介護ニーズが急増する一方で、離職率の高さによる慢性的な人手不足に直面しています。100人超の中堅施設では、離職率40%を超えるケースも珍しくなく、採用・教育コストの増大、現場スタッフの疲弊、ケアの質の低下など、経営に深刻な影響を与えています。
しかし、給与体系の見直し、労働環境の改善、キャリアパスの構築、ハラスメント防止体制の整備、助成金の活用など、多角的な施策を「組み合わせて」「継続して」実施することで、離職率を20%台水準に近づけることは十分に狙えます。結果として、採用コスト削減と職員満足度向上の両立につながります(効果は施設の状況により異なります)。
私たち寺田税理士・社会保険労務士事務所(社労士法人フォーグッド)は、大阪の医療・福祉業界100人超施設の人材定着支援に豊富な実績があり、処遇改善加算の最大取得、助成金活用(累計5億円以上)、労務管理の適正化など、実践的なサポートを提供します。人材定着に関するお悩みがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。
※本記事は作成日時点の情報に基づき作成しております。法改正等により内容が変更される場合がありますので、あらかじめご了承ください。具体的なご相談は専門家までお問い合わせください。
記事監修
【記事監修】
寺田慎也(てらだ しんや)
税理士・特定社会保険労務士
寺田税理士事務所 / 社労士法人フォーグッド / 株式会社フォーグッドコンサルティング 代表
【専門分野】
税務顧問、確定申告、税務調査対応、社会保険手続き、給与計算、労務相談、補助金・助成金申請支援
【保有資格】
税理士、特定社会保険労務士
【組織体制】
創業75年の実績を持つ専門家集団。スタッフ20名、税理士4名・社労士6名(うち特定社労士2名)が在籍し、大阪・東京の2拠点で全国450社以上の企業をサポート。
【代表者の実績・メディア掲載】
- テレビ朝日系列「羽鳥慎一モーニングショー」専門家として複数回出演(2024年5月・6月、2025年8月)
- アイミツ「税理士と社労士が在籍するおすすめ事務所」実績部門 4年連続全国1位
- 中央経済社『税務弘報』にて連載執筆中「新・労務知識アップデート講座」
- 著書:『中小企業の人材コストは国の助成金で払いなさい』(幻冬舎、2018年)
- 著書:『雇用関係助成金申請・手続マニュアル』(日本法令、2020年)


