「年収の壁」対策!10月からの変更点と50万円のキャリアアップ助成金
2023.09.29
厚生労働省が発表した「年収の壁・支援強化パッケージ」は、成長と分配の好循環を促進し、労働者の年収上限を撤廃するための新たな施策を提供します。令和5年度の高水準な賃上げと、最低賃金の達成により、中小企業や短時間労働者も賃上げの恩恵を受ける環境が整備されています。また、将来の人手不足に備え、労働参加を促進する取り組みも進められています。
具体的な対策として、以下の点が提案されています:
1. 106万円の壁への対応
キャリアアップ助成金のコースの新設されます 短時間労働者が被用者保険に加入し、収入向上に貢献するための支援。この助成金は、短時間労働者が新たに被用者保険の適用となり、収入を増加させる場合、計画的に取り組むために最大3年間にわたって支援されます。助成金は労働者1人当たり最大で50万円となります。
社会保険適用促進手当の標準報酬算定除外:短時間労働者への被用者保険の適用を促進するため、被用者保険が新たに適用された場合、事業主は当該労働者に給与や賞与とは別に「社会保険適用促進手当」を支給することができます。この手当は最大2年間、当該労働者の標準報酬月額や標準賞与額に影響を与えずに支給されます。
2. 130万円の壁への対応
事業主の証明による被扶養者認定の円滑化が図られます 被用者保険の被扶養者の認定において、一時的な収入増加がある場合、過去の課税証明書や給与明細書に加えて、人手不足による労働時間延長等に伴う収入変動が一時的である旨の事業主の証明を提出することで、認定を迅速に行う柔軟性を導入します。
3. 配偶者手当への対応
企業の配偶者手当の見直しが促進されます 収入要件のある配偶者手当の見直しを奨励し、企業に対して支援を提供。
これらの施策により、年収の壁を意識せずに働く環境が整備され、労働者の収入向上と企業の人材確保が促進されます。さらに、中小企業には事業場内最低賃金の引上げに向けた助成金も提供されます。詳細は[こちらのサイト](https://wp.me/pbIeJf-2KR)で確認できます。